模型

【住宅模型制作キットは100均で全て揃う!制作会社が教える制作キットと建築模型の作り方を詳しく解説!】

模型屋モッケイデザイン!

名前は適当ですが仕事は真面目。

白色のスタディ模型を製作して工務店様に販売しています。

 

建築模型に興味はあるけど、どうやって作ればよいか分からない・・・・

そんな工務店担当者様や副業をお考えのあなたに

建築模型に必要な道具と、建築模型の作り方を詳しく解説します!

 

目次

【100均で模型製作キットを揃えて作ってみよう!】

建築模型を作りたい!

そう思ったらまずは道具を揃える必要があります。

建築模型専用の道具ってどこで販売しているんだろう?

大丈夫です。

模型専用の道具なんてありませんから(笑)

100円均一のお店にある物で全てが揃います!

実際、模型制作専門の私も全て100均の道具を使っています。

私の見た限りどこの100均でも販売している普通の物なので是非参考にしてください!

 

【全て100均で揃う!模型制作に必要なアイテムを全てご紹介】

➀カッター

模型制作で一番使用率の高いカッター!

特に高価な物を買う必要はありません。

いや個人的には100均のカッターの方が使いやすいです。

100均のカッターは作りが簡易的なのでとにかく軽い!!

重厚なカッターより軽いカッターの方が使いやすいですし疲れないのでおすすめです。

ただ一つ、カッターの刃には注意が必要です。

先端の角度が鋭い物でないと模型制作が出来ないので気を付けて購入しましょう。

過去、100均に先端の鋭い刃が数回、販売していましたがかなりレアなので、本体は100均で刃は違う所で探したほうが良いかもしれません。

 

➁定規

模型制作に絶対に必要な定規は写真左の小さな定規(15cm)です。

大きな定規(30cm)はあると便利です。

どちらも100均で販売しているので両方を購入することをおすすめします。

小さな定規はカッターと同じく最も使うアイテムです。

100均の小さな定規は少し厚い作りになっています。

薄い方が作業しやすいので気になる方は100均以外で購入しましょう。

おそらく200円もしないので比べてみてはいかがでしょうか。

小さな定規を使って直角カット専門の道具をカスタマイズしています。

100均で販売しているプラ板を加工して接着しただけのものですが、あると材料を直角にカットできるので便利です。

 

➂マスキングテープ

マスキングテープは模型の組み立て時に仮留めするためと、

立面図をスチレンボードに仮留めする場合に使います。

余り濃い色のテープを選ぶと立面図通りにカットする時に、図面の線が見えなくなるので避けましょう。

また、あまり薄い色ですと仮止めに気が付かず、そのまま出荷する恐れがあるので(笑)避けましょう!

私のおすすめは写真の様な白に少し模様が入ったテープです!

 

④テープのり

平面図を貼る時や階段の制作時に使用します。

無くても制作は可能ですが、私には必需品です。

購入する場合は透明のテープを必ず選びましょう。

色付きですと白色模型なので目立ちます。

 

⑤ピンセット

これもあったほうが便利道具です。

間仕切壁やトイレなどの設備、建具を設置する時に使用すると便利です。

 

⑥特殊道具

これは私のオリジナル道具なんですが、完全に模型専用にカスタマイズしています。

左の定規は3ミリ幅でスチレンボードがカットできる定規です。

角の合わさり部分の加工に使います。

角はスチレンボードの紙部分だけを残して加工します。

右は内部壁の開口部専用の定規です。

開口部の高さは決まっているので、その高さで固定してる定規です。

どちらも100均の定規セットをばらして使っています。

 

⑦シャープペン・消しゴム

 

⑧カッティングボード

カッターを使い時に必須です。

100均で写真の様な30cmの物まであるので、このサイズの物を選びましょう!

 

⑨スチのり入れ

模型専用のスチのりはそのままの容器でも使えますが、写真の様な容器に移し替えたほうが圧倒的に使いやすいです!

ホームセンターなどで工具の油差し用のアイテムです。

100均ではないですが価格は100円しません(笑)

 

 

【できれば100均ではない方が良いアイテム】

このように全て100均で揃ってしまいます!

特別な道具は一切いりません。あとは腕のみです(笑)

ただ1つだけ「できれば100均ではない方が良い物」があります。

それはカッティングボードです。

2~3か月ほど使用していると表面が削れてしまい、緑の粉が模型に付着するようになります。

私のように毎日1棟以上制作する場合は少し高いカッティングボードを購入したほうが良いでしょう。

まぁそんな人はあまりいないと思いますが・・・

つまり、まずは試しに建築模型を作ってみたい!と思ったら100均で全てが揃うという事です!

1,000円程度で全て揃うので是非チャレンジしてみてください。

 

 

【さぁ今すぐ建築模型を始めよう!建築模型の作り方】

道具が揃ったら模型を製作してみましょう!

建築模型の作り方は簡単で下記の3ステップで完成します!

➀平面図をスチレンボードに貼って床を作る

➁立面図通りにカットする

➂組み立てる

それでは詳しく解説していきますね!

【住宅模型の作り方。平面図から床の制作をする方法】

まずは1/50の平面図を用意します。

この時に事前に平面図と立面図の幅がしっかりと合っているか透かして確認しましょう。

確認を怠ると、もし整合性が無かった場合、一から作り直さなくてはいけなくなるので必ず確認しましょう。

プロの工務店からの図面でも稀に幅が合わない場合があります。

その場合はプリント時に倍率を調整して合うようにしましょう。

平面図を写真のように一回りほど大きくカットします。

次に平面図の裏側に両面テープを貼ります。なるべく隙間なく貼りましょう!

そうしたら、平面図を再びカットします。

今回は外周部の柱の内側でカットします。

1階、2階とも同じようにカットします!

間取りはプライバシー保護の為、隠させていただきました。

床の段差を表現するために低いレベル(玄関・ポーチ)の箇所を写真のようにカットしておきます。

 

【建築模型の作り方。床の材料は5ミリ】

模型製制作には「スチレンボード」という発泡スチロールを紙で挟んだ材料を使います。

しかし私の場合、床に関してはただの発泡スチロール板を使います。

理由は平面図をあるので、それで充分だという事と、値段が安い点です。

写真のように平面図の形通りに5ミリの発泡スチロール板をカットします

この時床レベルの低い箇所だけ両面テープで接着しましょう。

高い部分はマスキングテープで仮留めした状態でカットします。

 

【住宅模型。作り方のコツ!床の段差を表現する】

段差を作る場合は写真のように1段目と2段目を別に制作してから貼り合わせます。

2段目は高さ調節が主目的なのでツギハギでも全く問題ありません。

なるべく端材がでないようにここで使いきるように心がけましょう!

写真のように1段目と2段目を作ります。

のりで2枚を接着すれば1階の床が完成です!

2階は段差なしで制作します。

 

【住宅模型。作り方のコツ!紙やすりで削っておく所】

これで床は完成ですがここでチェックポイントがあります!

写真のように切り口がまっすぐでなく、斜めになっていると綺麗に制作できません。

特に下側が出っ張ると床と壁に隙間が出来てしまい美しくありません。

そこで紙やすりで削っておきましょう!

削るとまっすぐに仕上がります。

微妙ですが、ここら辺が模型の出来を左右します!

最後に2階の吹き抜け部や階段部の床をカットします。

【住宅模型の作り方。立面図から型を取る】

まず、立面図を用意します。

床と同じ縮尺の立面図かを必ず確認してください。

透かして見て、平面図と立面図が合うか見る方法が一番確実です。

まずは立面図の余白部分をカットします。

次に壁の重なり合っている部分を見つけます!

実はこれが建築模型制作で一番難しいのではないかと思っています

建築業界が長い人であれば平面図を見て頭の中で立体を考えながら作業ができますが、慣れていない方には難しい作業です。

こればかりは慣れとしか言いようがありませんが、初心者の方はまず真四角の住宅からチャレンジし、徐々に複雑な住宅にチャレンジすると良いでしょう!

重なる部分に+3ミリ(壁の厚さ分)と記入しておくとミスが少なくなります。

全体像が頭に入ったら、それぞれのパーツごとにカットしておきます。

それぞれのパーツを3ミリのスチレンボードにマスキングテープで仮留めします。

これで下準備が完了です。

 

【住宅模型の作り方のポイント!型抜き作業は練習が必要!】

いよいよ窓開口のカット作業です!

立面図に記載してある窓をそのままカットするだけなのですが、この作業が模型の精度に直結します。

綺麗にカットしないと模型が美しくありません。

ここで模型屋からのコツを伝授!!

カットは1回でやろうとしない事です

1回目は表の紙(立面図)だけを切るくらいの感覚でカットし、2回目でスチレンボードの紙部分をカットする感覚、3回目で中までカットし、4回目で仕上げる。

慣れないうちはこれくらいの感覚でカットしてください!

写真のように小さな定規を使ってカットする方が作業しやすいです。

これも練習が一番!

いらない端切れで何回も練習しましょう

全ての開口部をカットします。

最後に立面図を剥がせば1面の完成です。

これを4面作ります。

全ての開口部をカット出来たら、平面図の廻りに実際に置いて確認しましょう。

その後1階部分と2階部分をカットしましょう。

ワンポイントアドバイス!

分割部のカット位置は物件によって違いますが、下記を目安にカットしてください。

・2階に本立サッシ(床からのサッシ)がある場合は、その下部分から3ミリ下がった位置

・下屋根がある場合はその高さ

・どちらもなければ半分の長さに5ミリ足した高さが1階の高さ(1階の階高の方が少し高いため)

以上の位置でカットしましょう!

 

 

【住宅模型キットを使って簡単に加工する】

さて下準備が終わったら、次は組み立て作業になります。

とその前に、四隅部分を抱き合わせるように加工します。

加工しないと、どちらかのスチレンボードの木口が見えてしまうので、模型制作では必ず加工しましょう。

角となる部分を幅3ミリカットしてスチレンボードの紙部分だけを残します。

そこで写真の様な特殊な道具を作っておくと便利です。

100均で買った定規をスチレンボードに貼っただけですが、毎回寸法を測らなくても加工できるためおすすめです!

3ミリの所をカットしたら(紙は切らない)横からカッターを入れて余計な部分を取り除きます。

この時のポイントは紙のギリギリを責めずに余裕をもってカットすることです。

発泡スチロールが残っても大丈夫です。

むしろ少し残るようにカットします。

残った発泡スチロールを写真のように小さな定規を使って剥ぎ取ります。

当てて擦ると簡単に取り除けます。

こちらも慣れるまで難しい作業かもしれません。練習あるのみです(笑)

この作業を失敗すると苦労してカットした開口部も水の泡・・・・

また一からやり直しになるので、この作業は何回も端材で練習しましょう!

加工済みがこちらです!

しっかりと発泡スチロールを取り除いておかないと組み立てが綺麗に行かないので、しっかりと作業しましょう。

あとはスチノリ(専用のノリ)を使って組み立てます。

この時にマスキングテープで仮止めしておきましょう!

 

 

【利用度の高い建築模型!1階と2階が分割できるようにする方法】

2階部分の制作ですが、ここでコツがあります。

1階と別々に組み立てないで実際に1階の模型の上にのせて組み立てる事です!

こうしないと1階と2階の外壁に隙間ができます。

実際に合わせながら組み立てるとピッタリとくっ付き綺麗に仕上がります!

また、2階の床部分を少しだけ1階の外壁部にハマるように作ると、完成度の高い模型が作れます!

やり方は1階の外壁高さより2ミリ低い端材を設置します(写真参照)

その上に2階の床部材を置きます。

置くと言うより「嵌める」といった方が適切です。

この状態で2階の外壁を組み立てましょう!

これで綺麗に外壁が作れました。

細かいベランダ部分も同じように制作します。

最後に2ミリのスチレンボートで屋根を制作して外観は完成です。

屋根はスチレンボートをカットするだけですが、図面をしっかり見て軒先(屋根の先端)がどのくらい出ているか確認して、その通りに制作しましょう!

先ほどのスペーサー材は事前に種類を用意しておくと便利です!

専門の模型屋なので使用頻度の高いスペーサーを一通り揃えています(笑)

【住宅模型の作り方。間取りは高さを決めて作っていくだけ】

床、外観と制作した後は内部の間仕切壁を作ります。

間仕切壁は図面通りに開口部をカットしていくのが主な作業です。

まずは間仕切壁の高さを決めてましょう!

外周部より5mmほど低く制作するとバランスが良いでしょう。

ある程度の枚数のスチレンボードを事前に高さを合わせてカットしておくとスムーズに作業ができます。

開口部は図面に記載してありますが、基本的に「ドア」「引き戸」「開き戸」「折戸」などの種類訳はしません。

全ての開口部を高さ3.5~4.0㎝ほどにカットします。

全ての開口部をカットしたらスチノリで接着します。

 

【間取り制作のコツ。作る順番を考えると綺麗に仕上がります】

間仕切壁を作る時にちょっとしたコツがあります!

それは制作する順番です。

端から順番に作っていくと綺麗に仕上がります。

例えば先ほどの模型ですとまずは➀の間仕切を作り次に➁の壁を作ります

この時➀の壁にしっかりと当てて➁の壁を接着しましょう。

こうすることで直角に、正確に壁を作っていけます。

その後は③の辺りを制作して最後に④の長い壁を作ります。

これを④から作ってしまうと直下が正確でない壁ができる恐れがあります。

まあすぐに直せば修正できますが、

この順番で作業するとスチノリが余計な所についてしまうので、

やはり➀から順番に作ったほうが絶対に綺麗に作れます!

 

 

【階段もスチレンボードで。段数と階高に注目!】

間仕切が終わったら、階段の制作です。

難しいようですが実は簡単。

まずは階段の段数を数えましょう!

この時、2階の床も最後の一段に足しましょう。

大体15段が多いのですが、階高(外周の高さ)をこの段数で割ります。

階高が5cmで15段の場合は

50÷15となり1段の高さが3mmちょっとになります。

この時、少し低めにしておくと良いでしょう。

大体、階段を作ると計算より大きくなるのでそれくらいで丁度良いです。

計算すると3mmか4mmになります。

3mmの場合は3mmのスチレンボードを使い、4mmの場合は2mmのスチレンボードを合わせて使います。

次に図面通りの寸法で階段をカットします。

ここでコツがあります。

奥行きは2倍の大きさで作ってください。

これは接着するためのスペースになります。

見えづらいですが1段分の奥行きにカッターで軽く線を引いています。

このパーツを段数分用意したら接着します。

接着はスチノリよりテープのりがおすすめです。

すぐにピタッと固定出るので作業がしやすいです。

テープのりで写真のように接着します。

この作業を繰り返し、階段を完成させます!

出来上がった階段を写真のように模型に接着します。

 

【住宅模型の仕上げにトイレやお風呂も設置しましょう!】

最後に設備関係です。

左がお風呂で右がトイレです。

お風呂はスチレンボードの紙部分のみをカットし紙を剥がすと出来上がります。

トイレは5mmのスチレンボードを2枚重ねて紙やすりでトイレの形に削っていきます。

最初だけ角をカッターでカットすると簡単に作れます。

2mmのスチレンボードでドアを取り付けて完成です!

 

【見本が欲しい方へ。格安でお送りします】

以上が模型の作り方です。

慣れるまで時間が掛かるかもしれませんが、作業工程は意外と少ないです。

各作業工程を何度も練習してより早く、より綺麗に建築模型が作れるように頑張ってください!

一度作ってみて

「やっぱり時間が掛かって自作は難しい」

「実際の模型の見本が欲しい」

そんな感想をお持ちになったのなら是非モッケイデザインのお任せください!

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